資産運用を始めると誰もが経験するデメリットの一つ。
それは他人の資産額が気になること。
経験ないでしょうか。ブログやSNSなどで総資産や運用成績が公開されていると思わず見てしまうこと。見ること自体はいいと思いますが、他人との比較に「自分ももっと頑張らないと」とついつい焦り、長い投資マラソンをオーバーペースで走ってしまうと自分がしんどくなります。
今回は、他人の投資成績を見るときの適切な距離感について考えてみました。
隣の芝生は青く見える
冷静に考えると、資産額だけを比べるのが無意味なのです。
なぜならスマホの向こうにいるその人とは、
育った環境も、職業も、住む場所も、家族構成も、お金の使い道も
あらゆる状況が異なっているのです。
置かれた環境が大きく異なっている可能性があるのに、比較するのは難しいですよね。お金の使い道には強く個性が出てきます。
- 収入の大半を資産運用に回している人。
- 勉強や自己投資、旅行といった体験を重視する人。
当然、両者の資産額に差は出るでしょう。
でも考えてみてください。友人と海外旅行に行ったという思い出は、貯金ばかりしていた人にはないかもしれません。お金と引き換えに得たかけがえのない体験は、頭の中で幸福感を生み続けてくれます。
お金は幸福に生きるための手段でしかないことを念頭に置けば、自分の資産形成が順調で今の生活を楽しめているなら何の問題もないのです。資産運用という一つの指標だけで比べるから、隣の芝生が青く見えるのです。
比べていいのは過去の自分
他人の資産公開で注意するポイントは大きく2つ。
- どういう努力をしてその資産額を得たのか
- その資産をどう運用しているのか
焦っても自分の資産は増えないのですから、今できることを着実にやるより他はありません。どうやってその資産額を貯めたのか、取り入れられるところを盗みマネする。
そして、いつか自分がその資産額に辿り着いたときのために、どう資産を運用しているのか予習する。
自分がコントロールできる所に力を注ぎ込むのです。
5,000万円を貯められたとして、次は1億円の人を羨むようになるのですから、上を見ていたらキリがありません。過去の自分と比べて前に進めているのならそれで良いのです。
長期投資で一番大切なことは、マイペースに続けて市場から退場しないこと。
忘れないようにいつも自分に言い聞かせています。私も油断すると、すぐオーバーペースで走ってしまいそうになりますから。