ついに、ついに、2月末時点で資産1000万円を突破しました!
節目の金額に到達するというのはやっぱりうれしいもの。500万円到達のときもうれしかったんですが、桁数が一つ増えるとそれも段違いですね。
資産形成の初期と比べると、資産が膨らんでくるにつれてお金に対する価値観や心の持ちようにも少しずつ変化が出てきていて、今回は資産1000万円に到達して起きた変化についてお話したいと思います。
資産1000万円で起きた3つの変化
今回紹介する主な変化は次の3つです。
- 資産額の変動が大きくなった
- 心の余裕が増した
- お金の使い方をより意識するようになった
順番に見ていきます。
①資産額の変動が大きくなった
1つ目は資産額の変動幅が目に見えて大きくなってきたと感じています。
例えば、株価の変動によってはたった1日~数日で毎月稼ぐ給料以上に資産が減ることもあり、逆に増えるといったこともたびたび起こるようになってきました。月給の額はだいたい20~30万円で、この金額は1000万円の2~3%にあたります。
資産100万円の2~3%は2~3万円ですが、
資産1000万円の2~3%は20~30万円
資産100万円のポートフォリオが2~3%動いても2~3万円の変動で済みますが、今はその時の10倍も額が動くのです。
投資額に対する変動幅の影響を月給という身近な基準で感じやすいのが、ちょうど資産1000万円の頃なんだと実感しています。
②心の余裕が増した
2つ目は精神的なゆとりが増してきたことです。
何かあっても4年くらいは生きていける
資産1000万円あれば、単純計算で約4年間は働かなくても生きていくことができます。
生活費を月20万円とした場合
年間生活費=月20万円×12カ月=240万円
1000万円÷240万円/年≒4.17年
もし病気や怪我で働けなくなっても、約4年間も体制を立て直す時間を得られると思うと大きな心の支えになります。しかも実際は、運用しながら取り崩したり、傷病手当金の支給を受けられたりする場合もありますし、資産はもっと長持ちする可能性もあります。
老後に向けた資産形成が完了している
また、資産1000万円を貯められたことで、老後資金の心配もほぼしていません。
参考までに一つのシミュレーションを紹介します。下表は追加投資をせずに資産1000万円を運用した場合の資産額推移です。
10年後 | 20年後 | 30年後 | |
---|---|---|---|
年利3% | 約1340万円 | 約1800万円 | 約2420万円 |
年利5% | 約1620万円 | 約2650万円 | 約4320万円 |
年利7% | 約1960万円 | 約3860万円 | 約7610万円 |
私の場合は年齢的に老後まで30年ほどの運用期間があります。老後に必要な資金を2000~3000万円と仮定すると、年利5%で運用できれば追加投資をせずとも十分準備できる計算になります。
コーストFIREも視野に入る
さらに付け加えるなら、資産1000万円は複利のチカラを生かしたコーストFIREも検討できる金額であります。
もし年利7%で運用できれば24年後には資産5000万円に達します。50代でのフルリタイアを目指すのであれば、積立投資のペースをゆるめてコーストFIREへ切り替えるといった選択も可能となります。
30代前半で資産1000万円に到達できたことでライフプランの選択肢が増え、精神安定剤としての力が増してきたように思うのです。
関連記事:コーストFIRE(Coast FIRE)の特徴とは?メリットとデメリット
③お金の使い方をより意識するようになった
3つ目はお金の使い方についてです。
節目到達をきっかけに、今まで以上にお金と深く向き合うようになりました。1000万円で何ができるだろうかとあれこれ想像してみたところ、いろんな体験ができることに改めて気付かされたのです。
先ほど述べたように
「ある程度は働かなくてもよい時間」を買うことができるし
長期の海外旅行にも行けます
両親に何十回もフルコースをご馳走できますし
起業の元手にすることだってできます
もともとFIREを志して始めた蓄財ですのでまだまだ道半ばにあります。節目到達の満足感で大きな買い物をしてしまう気はありません。
ただ、お金は使って初めて効果が発揮されることを忘れてはいけないとも思っていて…
1000万円貯めたということは、使えば得られたはずの1000万円分の経験を得ていないということです。
散財と蓄財はトレードオフ。無駄な出費は削って然るべきですが、盲目的にFIRE目指して蓄財に突っ走り、使うべき時にお金を使えなくなってはいけないなと考えさせられました。
実は、貯める過程ですでに人生変わり始めてた
ここまで、資産1000万円を貯めて起きた3つの変化についてご紹介してきました。
今回紹介した主な変化は3つ。
- 資産額の変動が大きくなった
- 心の余裕が増した
- お金の使い方をより意識するようになった
1000万円は間違いなく大金ですが、貯めたからといって劇的に人生が変わるわけではありません。
投資効率が上がったり、心に余裕ができたり
金額そのものに一定のパワーはあるのですが、私が最も価値を感じているのが実は「蓄財してきたことでお金と向き合うきっかけになった」ということだったりします。
そもそも、資産1000万円は貯める過程で身に付けたスキルや価値観にも大いに価値があるのです。
私の場合、1000万円は支出の最適化を進めて、投資を勉強して、公務員から転職してやっと辿り着いた金額。その過程で家計はスリム化されましたし、お金の使い道はどうしたらもっと有意義になるかを日頃から考えるようになりました。
資産1000万円はさまざまな試行錯誤が形になった瞬間であり、これまで積み上げてきたことが間違ってなかったという自信であり、自分の人生を主体的にコントロールし始めた証であります。
証券口座に貯まった1000万円は貴重品ですが、自身に蓄積されてきた経験・知識・思考も額面に負けない宝物なのです。
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