近頃は、人生100年時代なんて言われていますね。
働き続けることは良いこと、という考えが強まっていて、政府は働く意欲のある高齢者が活躍できるよう、企業に定年の廃止または70歳までの定年引き上げなどを求めるようになってきています。
ん?定年引上げ?
おい、ちょ、待てよ。
FIREできなかったら、70歳まで働く可能性が出てきているんですって⁉
もし70歳まで定年が引き上がると、約50年近く働いていることになりますね。本当に寿命が100年続いたならば、人生の半分は仕事に捧げてきたことになります。
働くことに生きがいを感じているならば、悪い話ではないかもしれません。
でも、「働かざるをえない」という受動的理由でサラリーマンを続けるなら、つらい時間が増えるだけ。まさに私が望むFIREから、社会は逆行していっています。
でもこれは、これから私たちが直面するかもしれない現実です。
生活のため、働かなければならない
日本労働組合総連合会による全国の45歳~69歳の有識者1,000名を対象にした「高齢者雇用に関する調査2020」を見てみます。
何歳まで働きたいかという問いに対する答えは平均67.4歳。さらに、60歳以降も働きたいと回答した936名の「60歳以降も働きたいと思う理由」の1位は「生活の糧を得るため」です(複数回答可)。
60歳以降も働きたいと思っている人 | 生活の糧を得るためと答えた割合 |
---|---|
全体(936名) | 77.0% |
59歳以下の人(537名) | 81.0% |
60歳~64歳の人(200人) | 81.0% |
65歳~69歳の人(199人) | 62.3% |
率直な感想として、これだけ多くの人が60歳以降も働くことを希望していることに驚いています。
しかし、理由を見てみると、経済的理由がトップ。もし経済的ゆとりがあったなら、どれだけの人が体力の衰えてくる老後に働きたがっただろうと想像してしまいますね。
若いうちからお金の不安を解消しよう
人生100年時代。健康寿命が伸びていることは本当にすばらしいことです。
その恩恵を享受して主体的に生きられる時間を増やすためには、
若いうちからお金について学び、将来への不安を解消しておく必要があります。
定年引上げを進める政府ですが、一方で2024年からは新NISAも始まります。株の格言ですが「国策に売りなし」という言葉があるように、国が優遇しようとしている流れには乗っかるべき。
自分らしい老後生活を送るためにも、自分に有利な制度は使って、若いうちからオトクに資産運用を始めていきませんか。