寝ていても入ってくるお金、不労所得の獲得を目指す高配当株投資。
配当額は株価のように日々上下することはないため、毎日相場とにらめっこして過ごす必要がなく、キャッシュフローが年々増えていくことは心の安定につながっています。
私は生活が豊かになっていく実感が得られやすい高配当株投資が大好きですが、メリットばかりではありません。実際に高配当株投資に取り組んで実感したデメリットを2つ紹介します。
とにかく地味!急激な資産増加は望めない
高配当株投資はインカムゲインを目的とした投資手法で、配当利回りがリターンの目安となります。
配当利回りは高くても5%前後までの銘柄が多く、仮にそれらの銘柄に100万円を投じたとして得られる年間利益は約5万円。実際には、リスク低減を目的に分散投資を試みることで、ポートフォリオ全体の利回りは3~4%程度となるのが一般的です。
そこから配当を受け取る際にかかる税金を考慮するとリターンはさらに押し下げられます。
銘柄研究が必要である
配当は企業が稼いだ利益から生み出されています。
業績が悪いなど逆風下にあると減配、最悪の場合は無配転落することもあるため、
原資となる利益を安定して稼ぎ続けられる財務優良な企業を選定しなければいけません。
銘柄研究に時間を割く必要があり、インデックス投資のようにほったらかしで大丈夫というわけにはいかないのです。
高利回りトラップに注意
そもそも、配当利回りは配当額/株価で計算されます。
増配によって利回りが上がっているならよいですが、分母である株価が下がっても計算式上、利回りは上がります。
- 実は不祥事を抱えていた
- 業績悪化が見込まれている
こういった将来の減配が見込まれている銘柄の株価は低下する傾向にあり、減配発表前の配当利回りは高く見えるケースが多々あります。安易に高利回りの銘柄に飛びつくと、いざ減配発表があって初めて、実態は全く高利回りではなくなっていたことを知るのです。
それでも高配当株投資は続けます
デメリットは裏を返せばメリットになり得ます。
- 資産が急激に増えないこと⇒急激に減ることも少ない
- 銘柄研究が必要⇒投資が好きな人にとっては、インデックス投資の淡々とした積立投資の発散になる
安く買って高く売る、いわゆるキャピタルゲイン狙いの投資なら短期間で資産を数倍に増やすことも可能です。
テンバガーという言葉を聞いたことがあるでしょうか。短期間で株価が10倍になった銘柄を指しますが、そういった銘柄に資金を投じることできれば、年5%どころか2倍、3倍のリターンを得られる可能性があるわけです。
一方でそういった銘柄を発掘することは、
高配当株投資の銘柄研究よりはるかに再現性が低く、資産を半分以下に減らすこともあるほど高いリスクを覚悟しなければなりません。
私は過去の失敗から、本業の安定収入を地道に膨らますことができるインデックス×高配当株投資に行き着きました。デメリット以上にメリットを感じられているため、これまで心地よく投資を続けることができています。
投資手法ごとに合う人、合わない人があると思いますが、悩んだときは行動してみることが解決への近道になるかもしれません。まずは少額からでも気になった投資手法を試してみることをおすすめします。
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