こんな方に向けた記事です
- FIREしたいけど、どう行動したらいいか知りたい
- お金を貯めたい
お金を貯めようと思ったとき、まず取り組むべきなのは支出を抑えることです。収入を上げることや投資でお金を増やすことは、一般的にどちらも行動してから効果が出るまでに時間がかかります。
一方、支出の抑制は、取り組んだ分だけ手元にお金が残るので即効性があります。
今回は、お金を貯めたい人が取り組むべき、支出との向き合い方について解説していきます。
支出の最適化で我慢せず貯金する
支出の最適化とは、FIREの大先輩である三菱サラリーマンさんが唱えた言葉。自分の価値観と向き合い、満足感を感じることにお金を使って、あまり感じないことにはお金を使わずに貯金することを指します。
私の中で「節約」や「倹約」って、何も雑巾を絞って絞ってカラカラになるまで支出をカスまで搾るというイメージではなく、「自分の価値観や夢・目標に照らし合わせて、金銭に関わる経済行動に対して適切に取捨選択をする」ことを指します。
「自分が価値を感じるものに金銭を投じる」ことでもあります。
引用:三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイア目指してみた
つまり、収入には限りがあるので、貯金するならお金の使い道に優先順位を付けようということです。
支出の最適化
- 満足感が高いこと⇒お金を使う
- 満足感が低いこと⇒お金を使わない⇒浮いたお金が貯金になる
支出の最適化の良い所は、満足感の高いことには我慢せずお金を使っていること。
支出を抑える2つのメリット
次に、支出を抑えることがどのようにFIREに影響していくのかを確認していきます。
具体的には、2つのメリットが得られます。
その1:投資の入金力が上がる
支出を抑えるほど、貯金できる額は増えます。
貯金=収入-支出
サラリーマンがFIREできるほどの資産を築くために投資は必要不可欠ですが、元本が少なければ投資のリターンは少なくなります。
資産形成の初期は投資に精を出すよりも、支出を抑えることに注力した方が効果的です。
(例)頑張って貯めた100万円を年利4%で運用したとすると…
100万円×4%=4万円
リターン:4万円
次に固定費削減に成功した場合を見てみましょう。
(例)スマホを格安SIMに切り替えて、毎月の支出が5000円減ったとすると…
5000円×12カ月=6万円
貯金できたお金:6万円
100万円を貯めてリスクを背負って投資をするよりも、固定費削減に取り組んだ方が貯金できる額が多いことが分かります。
さらに言えば、固定費の削減はノーリスクです。
もちろん、少額であっても同時並行で投資に取り組むべきなのは間違いありません。投資元本が500万円、1000万円と育っていくにつれて、投資による恩恵が徐々に増していきます。
関連記事:少額投資は意味がない?むしろ少額から始めるべき理由
その2:FIREの難易度が下がる
FIREができる状態とは、資産収入が生活費を上回ったときです。
生活費≦資産収入
必要な生活費を減らすことができると、資産収入も少なくて済みます。
(例)生活費30万円の場合に必要な資産額の目安
30万円×12カ月=360万円
必要な資産額:9000万円
※年利4%で計算。
もし生活費を20万円に下げられたなら
(例)生活費20万円の場合に必要な資産額の目安
20万円×12カ月=240万円
必要な資産額:6000万円
※年利4%で計算
税金などを考慮していない簡単な試算ではありますが、必要な資産を3000万円も減らすことができました。
支出を抑えることは、リタイアするのに必要な資産額を減らし、FIREの難易度を大きく下げることにつながります。
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関連記事:【ロードマップ】FIRE目指して元公務員が始めたこと
支出の最適化に取り組んでみよう
支出を最適化するには、お金の使い方について徹底的に考えるしかありません。
- コンビニで毎日買っているお茶をマイボトル持参に切り替える
- スマホを格安SIMに切り替える
- 電気やガス会社を見直す
電気の小売会社を切り替えたところで、届く電気の質は何も変わりません。毎日の習慣で何気なく払っていた出費や固定費などは、コストカットの大チャンスです。
まとめ
支出の最適化とは、お金の使い方に優先順位をつける取捨選択の行動です。
支出の最適化
- 満足感が高いこと⇒お金を使う
- 満足感が低いこと⇒お金を使わない⇒浮いたお金が貯金になる
支出を抑えることで得られるメリットは2つあります。
支出を抑えるメリット
- 投資の入金力が上がる
- 生活費が減り、FIREするのに必要な資産額が少なくなる
支出の抑制は誰にでも取り組むことができ、効果も絶大です。
最初は面倒かもしれません。ですが、お金を貯めたいなら、徹底的にやらなければならないときがいつか来ます。
どうせ取り組むなら、早い方が良いのは間違いありません。
少しでもやる気が出たなら、今、一歩を踏み出してみませんか。